エンリコ・キエーザの魅力の45度シュート
公開日:
:
最終更新日:2020/12/17
サッカー
エンリコ・キエーザという選手をご存知でしょうか。
1988年からイタリア・サンプドリアでデビューすると、その後パルマ・フィオレンティーナ・ラツィオなど、引退するまでイタリアリーグのみのチームを渡り歩いた選手です。
1996-2001年には代表にも選出されるなど、イタリアサッカーに貢献してきました。
今回は、エンリコ・キエーザのパルマ時代に決めた「45度シュート」にスポットを当ててご紹介していきます。
目次
エンリコ・キエーザのパルマ時代の「45度シュート」を振り返ろう
こちらの動画では、エンリコ・キエーザのパルマ時代の「45度シュート」が見られます。
まさに「45度シュート」のお手本ともいえるような、ボールタッチからシュートまでの素晴らしい技術でした。
一見簡単そうにプレーしていますが、このプレーには、いくつか最高の技術が隠されています。
その最高の技術を詳しく解説していきましょう。
①ドリブルのリズムを少しずらしたボールタッチ
動画のシュート前のドリブルに注目していただくと、「タン・タタン」と一瞬リズムを変化させています。
「DFのプレスが甘い」と思われてしまいますが、実はこのちょっとしたリズムの変化が、DFを飛び込ませないコツなのです。
DFは、あのタイミングでテンポが変わるとは考えていなかったでしょう。
だからシュートの場面で、足を出せなかったのです。
②ドリブルからシュートまでの素早さ
ドリブルの最後のタッチからシュートまでの場面に注目していただくと、ワンステップでシュートまで持っていっていますね。
このように、いずちに対してボールを少し横にずらせば、簡単にシュートコースを作り出せるのです。
さらに、横にずらしてからシュートまでのスピードをできるだけ早くすることで、DFも対応が難しくなります。
また、GKからするとDFが壁となり、一瞬ボールへの反応が遅れるためシュートも決まりやすくなりますね。
③コースを狙った巻くシュート
最後のシュートシーンは、まさに美しいシュートでした。
ボールに勢いがあるわけではありませんが、カーブの回転をかけ巻いたシュートは、GKが届かないコースに決まります。
さらに、GKの前でバウンドしているため、GKが取りづらいシュートでもありました。
このように、シュートは強ければ良いというわけではありません。
強くなくてもGKの位置を見極め、最適なコースへボールを蹴れれば、ゴールは決まります。
最高の技術が詰まった、エンリコ・キエーザのシュートシーンでした。
こちらの記事を担当して頂いたのは「Croud Works」でWEBライターをしているyukito.hさんです。
Twitterなどのサッカー動画からその選手やプレーの魅力を記事にしています。
関連記事
-
-
世界最高のFWの1人ダビド・ビジャのプレーから学ぶ
ダビド・ビジャのプレースタイルを振り返ろう バレンシア、バルセロナ、アトレティコ・マドリード
-
-
アザール魅惑のドリブル研究
アザールのドリブルはなぜ止められないのか。3つのポイントを解説 ベルギー代表とレアル・マドリ
-
-
ジュニーニョ・ペルナンブカーノのスーパーフリーキック
ジュニーニョ・ペルナンブカーノのスーパーフリーキック ジュニーニョ・ペルナンブカーノという選
-
-
オランダ最高のストライカー ファン・ニステルローイはどんな選手?
オランダ最高のストライカー ファン・ニステルローイはどんな選手だったのか オランダ最高のスト
-
-
カットインの天才アリエン・ロッベン
カットインの天才「アリエン・ロッベン」 アリエン・ロッベンという選手をご存知でしょうか。
-
-
フィルミーノのテクニックはなぜ最高なのか??
ブラジル代表であり、プレミアリーグ・リバプールに所属するロベルト・フィルミーノ。 フィルミー
-
-
万能型FWカリム・ベンゼマの魅力
万能型FWカリム・ベンゼマの魅力 2009年にレアル・マドリードに所属し、これまでに162ゴ
-
-
イグアインの魅力を三つの視点で解説
元アルゼンチン代表で、現在イタリアのユベントスでプレーしているイグアイン。 レアル・マドリー
-
-
日本でもプレーしたルーカス・ポドルスキを振り返ろう
日本でもプレーしたルーカス・ポドルスキを振り返ろう! Jリーグのヴィッセル神戸でもプレーした
-
-
アルゼンチンの新たな司令塔「ジオバニ・ロ・チェルソ」とは
アルゼンチンの新たな司令塔「ジオバニ・ロ・チェルソ」とは アルゼンチンの新たな司令塔として期