デル・ピエロが魅せた相手を翻弄したシュート
イタリアのファンタジスタと評されたアレッサンドロ・デル・ピエロ。
デル・ピエロといえば、「45度シュート」と思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
テクニックやドリブル技術はもちろん、デル・ピエロのシュートはまさに芸術的でした。
今回は、デル・ピエロがレアル・マドリード戦で魅せた相手を翻弄したシュートを詳しく解説していきます。
デル・ピエロが魅せた相手を翻弄したシュート
こちらの動画では、デル・ピエロがレアル・マドリード戦で魅せた、相手を翻弄したシュートシーンが見られます。
トラップからドリブル、そしてシュートまでの動きに一切無駄のない、まさにデル・ピエロらしい美しいゴールでした。
このシーンでは、DFも2人対応しており、簡単にシュートを決められるような場面ではありません。
しかし、デル・ピエロはいくつか高等技術を披露し、ゴールを決めています。
その高等技術とは、一体どんなプレーなのでしょうか。
高等技術①1発の足元に収めたトラップ
まずプレーの始まりは、高く上がったボールを1発の簡単に足元に収めたトラップからでした。
このトラップも簡単に行っていますが、DFのプレッシャーも感じている中であれだけ柔らかく、落ち着いたトラップはなかなかできません。
1発のトラップで次のプレーがしやすい場所へコントロールできたからこそ、ドリブルまでのスピードがスムーズだったのです。
高等技術②キックフェイントを織り交ぜたドリブル
DF2人を翻弄したのは、キックフェイントを織り交ぜたドリブルでしたね。
ゴール前でのキックフェイントは、DFと対峙したときに有効的なフェイントです。
さらにデル・ピエロのようにシュートが上手く、得点能力がある選手が行えば、尚更効果的でしょう。
そして、もう1つ注目してほしいのが、キックフェイントをした後のアウトサイドのボールタッチ。
キックフェイントで相手の重心をずらし、素早くアウトサイドでボールタッチしてシュートできる位置にコントロールしたからこそ、狭いコースでもシュートを決められたのです。
高等技術③GKを騙したシュート
今回のシュートは、デル・ピエロお得意のフォアを巻いたシュートではなく、GKを騙したニアサイドへのシュートでした。
サイドよりから中央へ切り込んでシュートを打つ場合、GKはまずフォアサイドへのシュートを警戒します。
さらにDFがニアのコースを切っていたことで、フォアサイドへの意識がより強かったでしょう。
デル・ピエロは状況を理解した上で、GKの逆をつくニアサイドへのシュートを選択しました。
あの状況でも簡単にゴールを決めてしまうデル・ピエロは、まさに天才的なサッカー選手だったでしょう。
こちらの記事を担当して頂いたのは「Croud Works」でWEBライターをしているyukito.hさんです。Twitterなどのサッカー動画からその選手やプレーの魅力を記事にしています。